特別養護老人ホームには、一人では生活できなくなった高齢者の方がたくさんいらっしゃいます。
派遣看護師として、デイサービスや訪問入浴などいろいろな場所で働いてきた私ですが、病棟で働いている感じと一番近いと思ったのが、特別養護老人や有料老人ホームといった高齢者施設です。
転職したいけど、どんな仕事が自分に合うのかがわかない・・・。
病棟勤務が楽しいと感じた方は、高齢者施設がおすすめ!
今回は、特別養護老人ホームでの仕事内容や特別養護老人ホームで働くメリット・デメリットをまとめてみました。働いてみたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。
仕事内容
基本的な仕事の流れをまとめてみました。
・申し送り
・医師の診察介助
嘱託医の往診の介助を行います。また、ご利用者様の体調についてお伝えし、診察を行ってもらいます。必要な軟膏類の処方もお願いします。
・医療的処置
看護師が行える医療処置は、
喀痰吸引、点滴、経管栄養、インスリン注射、人工呼吸器の管理、褥瘡や創傷処置、ストーマの交換、導尿・バルーンチューブの管理
があります。
施設によって、どこまで受け入れているかは違います。面接の時に確認してみてください。
・食事介助
食事のときは、介助をしなければいけないご利用者様が多いと人手不足になることがあります。その時は、ヘルプとして食事介助を行うことがあります。
また、ムセ込みが多く誤嚥性肺炎のリスクの高い人たちも食事介助を行っていました。
・内服セット
全ご利用者様の内服のセットを毎日行います。基本的には一包化されていますが、シートでしか処方できないものはお薬が処方されたときにホチキス止めをする作業を毎月行っていました。
内服が臨時で処方されたときは、なぜその薬を追加したのかを介護士に説明していました。
・看護記録
その日やった処置内容について、記録を行っていきます。
・オンコール対応
ご利用者様の体調不良の時に、どう対応するかの確認の連絡が入ります。体調の確認を行い、必要時は救急搬送を行います。
メリット・デメリット
メリット
・利用者さまとのコミュニケーションが楽しい
・ゆっくりと仕事ができる
・子育て世代が多い
・今まで経験したことない処置を行う
デメリット
・オンコールが負担に感じやすい
オンコール対応があっても、次の日に仕事があります。夜間帯に利用者様の体調不良が重なってしまった場合、眠れないことも。
オンコール当番後の日勤は、ゆっくり仕事ができる割り振りに変えてもらうことやお昼寝をするなどの対策をとっていきましょう。
・急な残業が多い
夕方の急な受診やインフルエンザの予防内服のセッティングなどイレギュラーなことがあります。
その時は、急な残業が発生することがあります。
まとめ
特別養護老人ホームでの仕事内容やメリット・デメリットを見て、自分に合うか不安になる人もいると思います。
病棟での仕事に似ているので、病棟からの転職を考えている方に特におすすめです。
よい看護師ライフをおくれるように、願っています。